とまと日記

現在、ポスドク

ポスドク海外留学先の決定

今回は私がポスドク留学先をどうやって決めたかについて書きたいと思います。

 

私は博士課程2年の途中から、卒業後の海外留学を具体的に考え始めました。

それまでは漠然と将来海外で研究してみたいとしか思っていなかったのですが、周りの人から留学するなら早めにした方がいいよと言われたことや、単純に博士卒業後に現在のラボに雇ってもらえる保証もなかったこともあり、博士卒業後にすぐに留学することを決めました。

留学先の決め方は人それぞれあると思いますが、私の場合は、

(1)将来を見据えて自分のやりたい分野に変える、

(2)ボスの人間性

(3)妻と楽しく・安全に生活できる場所、

を特に重要視して決めました。

 

研究室の候補は、興味のある分野、学会、行きたい国、などいろいろな角度から調べてリストアップしました。その中から、とりあえず3つの研究室を選び、(1)履歴書、(2)自分の論文、(3)その研究室でやりたいことをPDFで添付し、メールを送りました。国はアメリカ・ドイツ・フランスです。

メールを送ってから毎日ドキドキして返信を待ちますが、やはりPIは忙しく、なかなか返ってきません。アメリカの研究室は割と早かったのですが、フランス・ドイツの研究室は一か月後くらいに返ってきました。完全にスルーされているかと思いきや、一か月後に返ってくるとは、逆にびっくりしました。

 

幸い、アメリカとフランスの研究室はポジティブな反応で、まずskypeで面談しようということになりました。

一番の不安要素は、私はその当時まだfirst authorの論文をpublishしておらず、preprintの論文が一本あっただけでした。ですが、特に欧米の研究者はまだpreprintの論文でもちゃんと仕事をしていると判断してくれる印象でした。

また、自分がその研究室でやりたいことをA4・1ページ程度でまとめて送ったのですが、これも好意的に見てくれていた様子でした。

 

skype面接では、志望理由や研究室でやりたいこと、現在(博士課程)の研究についての質問などを聞かれました(英語は苦手なので、英語が聞き取れないことが多々ありましたが...)。skypeの最後に、研究室を実際に見学・面接に来てと言ってもらえて、ほっとしたのを覚えています。

そして、実際に現地での面接ですが、基本的にはセミナーをやったり、研究室の人と話したり、ボスや研究室の人とご飯を食べたり、いろいろな面から総合的に判断されると思います。

すべて不安と緊張で大変でしたが、幸い2つの研究室から内定をいただきました。

2つの研究室で悩みましたが、最終的にフランスの研究室を選びました。

理由としては、

(1)フランスの研究室の方が自分のやりたい研究ができること、

(2)ボスが非常に愉快な人柄であること(学会発表で何度も笑いをとるような感じ)、

(3)ヨーロッパ内の旅行を楽しみたい・治安・食事面

などの点から決めました。

 

ちなみにスケジュールとしては、

博士3年の5月に最初のメール(履歴書など) → 5-6月に返信がくる、skype面接の調整 → 6-8月にskype面接 → 9-10月に現地での面接 → 11月に内定のメールをもらう

という流れでした。

 

現在留学から半年ほど経ちましたが、フランスのラボの方をよかったと心から思っています。また生活の様子なども書いていこうと思います。